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ミニ・ミュンヘン研究会のみなさんによる勉強会/研修を実施しました


2026年度、東急子ども応援プログラムの支援を受け、勉強会/研修からスタートしました。


「こどものまち」は、1979年、ドイツのミュンヘンではじまったといわれています。


その元祖「こどものまち」を現地で体感され、長年にわたり研究を続けて来られた、早稲田大学名誉教授の卯月盛夫先生、「ミニ・ミュンヘン研究会」のみなさんにお越しいただき、「こどものまち」の本来性を知ること、40年以上の歴史を経て、「こどものまち」を経験した子ども達がおとなになって、当時の経験がどう生きているのか?リアルなまちにどんな影響を及ぼしているのか??おしえていただきました。


開催の様子をご紹介します。






■ミニ・ミュンヘンの実際

ミニミュンヘンは、1979年から約45年続くドイツの取り組みで、7~15歳の子どもが3週間の夏休み期間に仮設都市を運営する社会教育プログラムです。1子どもたちは市民権を得た後、様々な職業で働き、給与を得て、税金を納め、選挙や裁判を通じて社会のルールを学びます。1


● 対象:7〜15歳、開催:夏休み3週間、1979年開始(2024年時点で22回)

 ヨーロッパでは、なつやすみには家族で地中海方面に長期間のバカンスに行く家庭も多い中、旅行に行けない子ども達の夏休みの過ごし方のひとつとしてはじまったともいわれているそうです。経験の貧困を「補完」するという考え方だそう。


● 都市機能:市役所/議会、ハローワーク、警察/裁判所、大学、銀行、郵便、新聞/TV、劇場、広告代理店、木工所、レストラン等、仮想都市のなかは、実際のまちと同じように色々な職業があり、食事がとれ、休憩ができ、一日中過ごすことができます。


●週1回の市長選、子ども議会:ルール制定・改定も子ども達で行われます。選挙となると、広告代理店が公約ポスター制作を受託したりもするんだそう!


●働く・稼ぐ・納税・消費の循環と職業多様性:コック、花屋、建築家、記者、タクシー等、様々な職業があります。「建築」(建築家/大工)などの専門性の高い仕事は研修をうけることもでき、危険作業は大人の専門家(大学教員、職人等)が安全指導をしてくれます。その上での建築許可の申請(本物の許可印)をするなど、ごっこ遊びの枠を超えた責任も感じさせられます。

3週間という開催期間が長いからこそ、日々まちが変わっていき、失業対策や価格設定を巡る市民デモ、選挙汚職の裁判と制裁など、リアルな社会課題が疑似的に発生しているそうです。





■子ども青少年フォーラム

ミュンヘンでは、「子どもの権利」の意識が非常に高く、正直「ミニミュンヘン」だけが子どもを対象にした企画というわけではありません。たくさんの子ども施策があるなかのあくまでもひとつなのだとか!


「子ども青少年フォーラム」は、実際のミュンヘンの街に対する子どもの提案が市役所によって6ヶ月以内に実現される仕組みで、市議会本会議で議論・採決されます。1


高知では、こどものまち「とさっ子タウン」と、「こうちこどもファンド」のふたつが動いているなど、日本でも同様の取り組みが広がっており、地元企業との協力による職業体験が特徴です。1



■ミニ・ミュンヘンがこどもたちの成長にもたらすもの

卒業生の証言から、ミニミュンヘンは楽しいだけでなく、社会性、自律性、政治的関心、実践的な学習機会を提供し、子どもたちの人生進路に影響を与えていることが明らかになっているとの報告を紹介いただきました。


「こどものまち」と、「子ども青少年フォーラム」の両方があることで、7歳から大人まで、継続的にシチズンシップを形成する機会があるというのが重要であり、子どもが遊びを通じて実践的に社会を学ぶことが、よき市民育成につながるということです。



■国内でもしかしたら一番「ミニ・ミュンヘン」に近いまち、「高知とさっ子タウン」の紹介

●開催概要 :2009年開始、8月の土日2日間、対象:小4〜中3、定員約400名(2025年度は抽選になるほどの人気!)

●50以上の職業、地域文化(芸妓、路面電車、市場等)を反映、59団体が人材派遣で協力。プロ機材の導入(ビルメンテナンス等)と専門家指導、子どもカフェでの実務体験ができる。仮想都市内に留まらず、実都市と連動(子ども企画スイーツを実店舗で販売)しているのも特徴!


●成果と影響(卒業生・保護者の声):内気な子が議員/市長に選出されたことが、本人にとっての成功体験、自己認識の芽生えに繋がった例あり。異年齢・多様な仲間づくりになっている。大人を「権威」ではなく「ともに学ぶ友」として関わる体験に繋がっている。稼得・納税・選挙・司法を通じた社会の仕組み理解と実践の場になっている。

等のご意見があつまっているとのこと。


その他、「自律性・責任感」対立を攻撃的でなく解決する力が得られた、進路選択への影響を与えているとの声もありました。



本勉強会・研究会は、東急子ども応援プログラムの助成を受け、NPO法人ミニカワサキ、公益財団法人かわさき市民活動センターの共同研修として開催しました。


開催報告、質疑応答の内容についてもっと聞きたい!知りたい!方はコメントまたはDMでお問い合わせください。




 
 
 

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